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2011年7月

ソニー、7700万件漏洩に「補償しないけど法律違反じゃない」

L.A.ノワールを遊び終え、レビューなんぞを書いていたら、
ソニーから電話があった。
相手はSCEインフォメーションセンターの二ノ宮氏。
(以前、情報漏洩の時点での個人情報確認を求めたところ、
「現在登録されているアカウント情報しか開示できない」と言われたため、
調査用に作られたミラーリングサーバー内の情報開示を求めていた件の折り返し)

しかし、情報漏洩の補償について、興味深い話になったため、ここにまとめて掲載する。

>>>>>>>以下7月26日会話の要旨

二ノ宮)情報流出について、ミラーリングしたサーバーの情報開示を請求とのことだが。
マサミネ)そうだ。
二)結果を言うと、その中の情報については開示できかねる。ミラーリングのバックアップだが、基本的にはサーバーとして稼動しているものではなく、調査をするための情報を抜き出して作っているものだ。アカウントに外部からアクセスできるものではないので、流出する恐れもない。内容の開示はできない。
マ)4月の流出時点での自分の情報を確認したかったので依頼したのだが…それではこちらからPS3上で削除したクレジットカード情報についての確認もできないことになってしまう。
二)4月の流出事件の時点で消してあった情報なのか?
マ)そうだ。昨年からウォレットの不正使用などでPSNに問題が起きていたので、安全をとって自分でPS3からは消した。だからサーバー内に情報が残っているか確認したかった。もう一つ、PSN復旧後に自分の情報を書き換えたので、流出時の情報の再確認をしたかった。本当の住所や名前が当時登録されていたことはそちらの担当者にも画面を見てもらいながら電話口で確認したが、念のためだ。
二)現在の情報しか、開示できない。
マ)個人情報漏洩の事件は実際に発生していて、相当量の個人データが漏れているということもソニーは把握している。にもかかわらず、流出時点での情報を顧客に示せないのはまずいのではないか。
二)おっしゃるとおりだ。
マ)事件の現場保存とでもいうべきか。被害者はわれわれ顧客で、流出させたのはソニーだ。
ニ)おっしゃるとおり。
マ)こういう情報が登録されてて、ここからここまで漏れた懸念が強いです…それを顧客として知りたいし、こちらもそちらも把握してないといけないんじゃないか。「感謝とお詫びキャンペーン」があったが、あれは「情報流出に対してのお詫びと感謝ではない」というのは間違いないか。PSNが止まって使えなかった間、待たせたことへの感謝とお詫びである、というのは会見で平井副社長が言っていたとおりで間違いないか?
二)基本的にはそういった内容であるということはご案内している。
マ)すると、個人情報流出には、別にしっかりと補償しないとまずい。
二)現状、私どもの体制としては、流出に対する補償はできかねる。
マ)補償しない?これまでずっと電話では「検討中だ」と言われてきたが…。
二)補償する予定はない。個人情報流出の補償はしない、ということだ。
マ)あれだけの情報流出をして、何の補償もしないということなのか。
二)もちろんが実害があったというお客様には…
マ)流出自体が被害だろう。それは何度も確認していることだ。情報流出の会見で、個人情報をネットに流すことを平井副社長は「テロだ」と力説していたと思うが?
二)はい。
マ)では、ハッカーに対して手も打てず、ソフトのバージョンアップもせずに個人情報を放置したソニーがやったことはテロじゃないのか?
二)もうしわけない。お客様それぞれで捉え方はあるかと思う。
マ)ソニーとしてはどうなのか。個人情報に正当な扱いをしていた、と主張するのか。個人情報を正当に扱っていたから落ち度はない、落ち度はないから補償はしない、という理解なのか。
二)(正当に)管理させてもらった、と把握している。
マ)経済産業省の報告書で、責任者の不在や委託先の監督ができていない。個人情報保護法に則っていない、と書かれてることに関してはどう判断しているのか。
二)その点について、現状コメントは差し控えさせてもらいたい。
マ)まともな法律のルールに則って運営もせず、責任はないと。補償しないってことはそういう判断をしたということになるのでは。
二)補償する予定はない。
マ)補償する気はない、と。
二)補償の予定はない。
マ)ほとほとあきれた。そんな無責任な上場企業が世の中にあったものかと思う。検討中、と言われて3ヶ月待ったのだが。
二)もうしわけない。
マ)僕らの個人情報は無料ということか。メールアドレスもパスも無料だと。今後補償する予定はないと。
二)現時点で補償の予定はない。
マ)すると、顧客はもう損害賠償請求くらいしかできることはない、ということになるのか。
二)…その点はご判断にお任せする。
マ)…じゃあ、請求しなかった人間の情報に対する補償は放置と。
二)申し訳ない。
マ)ソニーとはそういう会社だったのか、とあきれている。真っ当な会社のやることだとあなたは思えるか。
二)ご理解いただけるか、という点については、ご理解いただけないかと思う。私もお詫びをする以外言葉がない。
マ)理解が得られないとわかっている、つまり筋が通ってないとわかっているってことだろう。あなた自身も。
二)お客様の感情として、ご理解いただくのが難しいということはわかっている。
マ)個人情報流出させておいて、何もしない企業というのは初めて見た。個人情報保護法ができる前であってもなんらかのアクションはしたものだ。それをしないで終わりにする。ソニーがそれでは、個人情報保護法なんて、守る会社なくなるのではないか。逃げられるなら、守らなくてもいい、ということになるだろう。
二)個人情報保護法に抵触しているという認識はない。
マ)経済産業書の報告書では、管理体制の不備を指摘してたが。その指摘を認められない、ということか。
二)法律の詳しいところはコメントを差し控えたい。個人情報保護法への抵触はない、と認識している。
マ)そのコメントはSCEとしての正式回答か。
二)そうだ。流出したという事実はあるが…
マ)こちらが聞いているのは、情報の管理体制について、抵触してなかった、という把握なのか、という点だが。
二)いや、抵触していないのは「今回の補償をしない」という点についてだ。
マ)補償しないことは違法じゃない、ということか。管理体制の不備については経済産業省のリリースで指摘されていた。ソニーの情報管理体制が真っ当でなかった、という点はすでに指摘されていることだ。そこは確かか。
二)はい。
マ)では、管理体制についての指摘は受け入れているわけだ。
二)それは受け入れている。
マ)その結果として、お客さんに損害を与えたと。情報流出は損害として、認めていると。
二)はい。
マ)「損害を与えたけど、その損害についてはお金を払う気もないし、補償する気もないし、逃げちゃう」と。
二)「逃げる」という表現はなんだが…補償の予定はない。
マ)まさかと思ったが、こんな酷い話とは思わなかった。できるだけ冷静に話そうとしているが、怒鳴りつけたくてしかたがない気分だ。ソニーは何もいわないから大丈夫、と日本の顧客を根本的にナメているとしか思えない。

>>>>>>>会話要旨ここまで

…このとおり、ソニーでは

顧客情報たれながして、顧客に被害与えたけど、補償する気はねーよ。
(社員の情報流すのはテロだけど、顧客情報は価値ナシ)

という見解がいよいよ固まったようです。

「情報漏洩が顧客に被害である」ことは認めているのに、
「補償しなくても法律違反じゃない」から補償しない

…なんかすげー責任感です。呆れてものが言えません。

7月28日追記。
電話後のブチ切れモードで、少々記事を荒っぽく書きすぎましたので、
一部表現の削除、修正等を行いました。
指摘してくれたフレンドに感謝します。

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2ちゃんブログが、一斉に声優叩き、一転すぐに一斉謝罪。スゴい統率w

「輪るピングドラム」主役声優さんらしき人、のツーショット写真が
個人で運営してなさそうな、
いかにもステルスマーケティングをやってそうな

2ちゃんまとめブログに 一 斉 に 掲載!

と思ったら、
しばらくして 一 斉 に お詫び記事掲載&削除!

代表して毎度のはちま起稿の謝罪スクショ
1310568010921_3
わざわざ俳協さんからの抗議メールまで貼り付けてる…ご丁寧に。

うちの記事デッチあげたことには
ダンマリ決めこんでたクセに、
俳協さんには随分素直なんだなぁ。
はちまクン…っと失礼、企業が運営してるならはちま社殿と呼ぶべき?

これさ。
今日 一 斉 に お詫びしたブログ(どっちゃりあるようだが)
=全部、同じ飼い主のステルスマーケティング工作ブログ

…としか説明つかない?あれれれ?こいつぁ驚きだぁ(棒)


ついでだが。

「輪るピングドラム」は一話だけでビビビッときたので、
今期アニメの本命として注目中だったりする。
そもそも声優さんが「異性と付き合った疑惑」がネガキャンってのが
アホらしすぎて呆れる話だ。アニメファン馬鹿にしてるのかと。
この件で声優さんが、腐った外野のネガキャンに傷ついてないことを祈りたい。

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ツイッターで他機種叩き…実は角川公式とバレる~またステマ?

「嵐の予感をさせるPSPシュタゲの公式アカウント」

角川が販売を行っている
「シュタインズゲート」PSP版。
それだけを執拗に持ち上げ、
XBOX360を「微妙」呼ばわりしたり、
iPhone版を待つと「ネタバレされる」だのと脅したり。
ずいぶん下品なアカウントだと思いきや…

なかばあきれた?5pbの志倉社長が確認とったら、
角川の「PSPシュタゲ公式アカウント」だったというのだから、
あきれ果てた話である。

挙句に、とっくに「角川の公式」とバレバレにも関わらず、
「非公式アカウントは削除します」と言い捨て。
すでにコイツを個人特定できたという志倉社長まで「嘘つき」にして遁走である。




…なんだろうな。このムカつきは。
ずっと大好きで、応援してきたコンテンツに
「馬鹿が泥を塗った」苛立たしさっていうのかな。
他社を貶したら、お宅のPSP版が売れると思ったの?

角川サン、今売りたいのはなに?
ハルヒ?コクリコ?デッドマン?
…しばらくは、おたくにヴィタ一文落とす気がしなくなったよ。
シュタゲもひさびさにBD買おうかと思ったけど、ヤメだ。

さっさと公式に謝罪して、
ステルスマーケティングからも足を洗ってほしいもんだね。

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SCE、感謝とお詫びキャンペーンは「情報流出に対する補償ではない」

3ヶ月間の停止から、ようやくソニーのPSNが復旧した。
同時に「感謝とお詫びキャンペーン」が一ヶ月間の期間限定で始まっている。

ダウンロードできるゲームやコンテンツの評価は他の人に任せるが、
「一昔前の配信ゲーム」なんかで、個人情報7700万件漏洩の責任はとれない。
正直、気になるのはソニーがこのキャンペーンを
「個人情報流出」に対する「補償」とする考えで行っているかどうかだ。

まともにセキュリティの責任者も置かず
子会社の指導も満足にせず
パッチもあてずに脆弱性そのままで顧客の情報を扱い、
7700万件も漏洩させておいて、
こんなショボいキャンペーンでオシマイにできるなら、
個人情報保護なんて、どこの会社もしなくなる。

なので、まずSCEに電話をかけて、見解を聞いてみた。
他にも質問したことはあるのだが、とりあえずキャンペーンに関わる部分を抜粋。

>>>>>>

瀬川:SCEとしての公式の見解として、代表して話をしてもらっているという認識でいいか?
SCE:もちろんそれで構わない。
瀬川:では、本日からPSNのストアが再開し「ウェルカムバックキャンペーン」という形でソフトなどのダウンロードを発表しているが、5月1日の会見では平井副社長はこれについて「PSNが使えなかったことへのおわびと、待ってくれた客への感謝」とコメントしていた。今回のキャンペーンで提供されるソフトや映像コンテンツは、個人情報流出に対する補償ではない、と受け取ってよいのか。
SCE:それに対する補償ではない。まだ被害がはっきりしていないものもある。
瀬川:相当量の個人情報データが漏洩した、というのは4月26日時点で認識していたはずで、経済産業省にソニーが提出した書類に書いていた内容だが。繰り返すが、今回のキャンペーンについて、SCEの見解として、漏洩に対する補償ではない、という内容に変わりはない?
SCE:その補償のためのものではない。

>>>>>>

…だ、そうである。
個人情報漏洩に関する補償はきっとしっかりやってくれるに違いない。
なんせ、天下のソニーだし。

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ゼルダの伝説 時のオカリナ3D~匠の技が光る傑作

10年前に64版で途中までしか遊べなかった
(借りていた本体を友人に返してしまった)ので、
新鮮な気持ちで最後まで遊べた。

不朽の名作、という言葉がある。
いいものはいつまで経っても色褪せない。
あらためて遊んでみて、
「格が違う」とはこういう作品を指すのだ、と思う。やっぱり凄い。
ゲーム作りにおける「匠の技」を満喫させてもらった。

ポリゴンゲームのありようが模索されていた10年以上前に、
ここまで空間の広がり、その自由さを生かした
アクションアドベンチャーを作ったというのは驚嘆である。
往復の手間と時間を熟慮しつつ設計されている練られたマップ構成、
空間を生かしたギミックの配置、解法とヒントの提示の仕方、
対処法が単調にならないように熟考された敵の行動。
…どこからどこまで、隅から隅まで、
丁寧に手間をかけ、心を配って作られたゲーム世界がある。

今どきのゲームにある、リアルな背景や、CGムービーがあるわけじゃない。
セリフがフルボイスというわけでもない。
しかし、面白いゲームを作るのに、そんなものは必須条件ではない
ということを再認識させられる。

10年前と比較して、今回最も大きな変化といえば、3D機能への対応だろう。
実は初日、3Dボリュームを20%程度にして遊んでいたところ、
1時間遊んだだけで翌日ひどい疲れ目になってしまった。
どうなることかと心配していたのだが、
画面を注視しすぎないように、少し力を抜いた二日目からは
それほど負担に感じなくなった。
今では、3D感をより堪能したくなり、
3Dボリューム半分程度まで上げて遊んでいる。

3DS本体のジャイロを使って視点移動することができるのだが、
そうすると画面枠の向こうに本当に空間が広がっているようだ。
狭い画面の携帯機なのに、これまでのゲームでは感じたことのなかった
「空間」感覚。慣れるとやみつきである。
もう3Dなしでは寂しくて…w

少々話は脱線するが「最近の若いゲーマー」
(10代後半~20代前半くらい)と話すと、
そのゲームを含めた経験の薄さに愕然とすることがある。
好きなゲームは?と聞くと、PS2やPSPでメタルギア、無双、テイルズ、モンハン。
女子だとゲームを選ぶ理由がキャラ萌え…好んで読む本はライトノベルと同人誌。
それでいて、ゲーム製作の仕事につきたい…
なんて言ってたりするのを聞いてると、さすがに不安になってくる。

国内のアニメ・ゲーム業界をとりまくマーケティング戦略が直撃した、
そうした層を別に否定はしない。
否定はしないが、そうして恐ろしいほど限定されたコンテンツに
触れただけの経験で、ゲームとして面白いものを作れるとは到底思えない。
ゲーム製作を志すなら、まずこの時オカを遊んでみてほしいものだ、と思った。
好き嫌いは別として、このゲームの優れている点、製作者が心を砕いている点を
もし「理解できない」とすれば、
それはあまりにも根源的なゲーム性へのアンテナが低い、のではないかと。

ゲーム好きを自称していて未プレイなら、是非遊んでみてほしい。

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