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Fallout3日記「8 仕えし者」

核戦争から200年経ったこの世界で
変わらずせっせと働くやつらがいる。

ロボット。
仕事はそれぞれだ。
今でも人を助けて働くものもいれば、
主のいなくなった地を守るものもいる。

彼らはとにかく融通がきかない。
愚直に主のいない場所を淡々と守り続け、
侵入者があれば果敢に戦い、時に壊されていく。

今日、俺はある文書を探して、
公文書館を訪れた。

文書保管庫を目指して奥へ進むと、
次から次へとロボットの群れ。
俺を「侵入者」とみなしている。
容赦のない歓迎だ。

いくつものロボットを破壊しながら、
最奥部までたどり着くと、
似合わないカツラをかぶった一体のロボットがいた。
すごんで詰め寄ってきたが、なんだか滑稽だ。

20090208234611


「我々はイギリス軍に敗北しない」

…?

話を聞くと、この200年間
彼はアメリカ独立の功労者になりきって
イギリス本国と戦っているらしい。
孤独な世界で、誇りと文書を守り、
「アメリカ独立」のために指揮してきたという。

彼の中では、500年前に終わったはずのアメリカ独立戦争が、いまだ続いていた。

彼を破壊することはたやすい。
でも、そうする気持ちにはなれなかった。
…代わりに俺は「正統な代表者」になりきることにした。

「ついにアメリカは独立を達成した。独立宣言書はこれより安全のため移送する」

独立…200年の悲願が叶った彼が感激の声をあげる。
本当のアメリカは、500年前に独立していて、200年前に滅びた…でも、
そんなことを伝える必要はない。

「これにて任を解く。長きにわたる任務、本当にご苦労だった」

…「長い休息をとらせていただきます」
そう言って、彼は動きを止めた。

カツラをかぶった姿が、
誇らしげに見えた。

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